2018年3月末日をもって,2017年度京都弁護士会会長職を退任しました。在任中は京都弁護士会会員諸兄の皆様をはじめ,多数の方々に支えて戴き,会務を全うすることができました。誠にありがとうございました。退任にあたりまして,想い出に残った会務のことについて,少し述べさせていただきます。
1 谷間世代不公平是正策に取り組みました。
司法修習65期から70期の会員は,裁判所法の改正により国からの給与が出ない状態での修習を余儀なくされました。その結果,64期以前の世代とあまりに違う待遇となりました。65期で貸与金を受けていた人の返済が2018年7月から始まるタイミングで,この不公平な状態を法曹養成の一翼を担う弁護士会として何とかすべきだという思いから,会費の一部減額等の是正策を2018年3月の臨時総会に上程しました。全委員会諮問,会務懇談会,全員協議会,会員アンケートなど1年間かけて議論し,総会では圧倒的多数の方々に賛成いただき,承認可決されました。日弁連でも同様の検討が始まったことは大変嬉しく思っています。
2 若手士業交流
若手会員に人脈を広げてもらうきっかけづくりにと,当会と近しい13の士業団体に声を掛け,「新春!!各士業等のマッチング交流会」を理事者で企画し,2018年1月16日に実施しました。当会の若手会員が60名ほど参加し,全体でも約250名近い参加者で大いに盛り上がりました。是非継続して欲しいと思っています。
3 広報のリニューアル
京都弁護士会の広報委員会は広報戦略に基づいた広報活動をしており,そのパワフルな活動ぶりは素晴らしいものがあります。広報委員会の皆さんにたいへんに智恵を絞っていただき,常議員会の承認をえて,弁護士会ロゴ,フォントをリニューアル出来たのは,平成が来年で終わり,新しい時代を迎える時期に,ちょうどいいタイミングだと思います。
4 第47回憲法と人権の集い
2018年1月20日「ネットでの消費者トラブルを防ぐには?」をテーマに開催しました。朝日放送岩本計介アナと野々山宏先生とで,ネットトラブルの全体像を解説してもらい,京都堀川高校出身で漫才コンビ「ネイビーズアフロ」さんに,ネットトラブルをテーマに,漫才をしてもらいました。その後のパネルディスカッションにも参加してもらい,会場に笑いがあふれ,楽しみながらためになるという新機軸のイベントになりました。今後のイベントへの大きなヒントになったと思います。ネイビーズアフロさんの漫才はとっても面白いです。今後の活躍を期待しております。
5 その他,60近い委員会・PTなどでたくさんの課題に取組んでもらいました。その中で,新にLGBTの皆さんに対する取り組みとして,「LGBT等啓発・ガイドライン作成プロジェクトチーム」を立ち上げることが出来たのはよかったと思っています。
会務の課題は到底1年で解決出来るものではありませんが,少しでも課題解決のお役に立てたなら幸いです。